おしらせ


2016/10/15

VEB Pentacon AV(Meyer-Optik Diaplan) 100mm F2.8 and 140mm F3.5




爺さんはトリオプラン、父さんはダイアプラン
バブルボケファミリーの血が騒ぐ
Pentacon AV 100mm F2.8 and 140mm F3.5
プロジェクター用レンズのペンタコンAV(PENTACON AV)は改造して写真撮影に転用することでバブルボケを発生させることができるため、高価なトリオプラン(Trioplan) 100mm F2.8の代用品になるレンズとして脚光を浴びている[文献1]。今回はその中でも大口径モデルであるペンタコンAV 140mm F3.5とペンタコンAV 100mm F2.8を取り上げてみたい。ボケ量は口径の大きなレンズほど大きく、開放F値が同一の場合には長焦点(望遠)レンズになるほど大きなボケが得られる。140mmF3.5と100mm F2.8は同シリーズの中で150mm F2.8に次ぐ大きな口径を持つのが特徴で、マクロ域での撮影のみならずポートレート域で人物を撮る際にも、背後の空間に大きなバブルボケを発生させることができる。また、望遠圧縮効果を活かした長焦点レンズならではの撮影ができるメリットもあり、背後に奥行きのある場所で撮影すると、バブルボケの出方が平面的にはならず、大小さまざまなサイズのバブルが折り重なるように発生し、とても印象的な写真が撮れるのである。焦点距離140mmのモデルはネットに作例や情報がなく、どれほどの写真が撮れるのかは今回のエントリーが初公開になりそうである。
ペンタコンAVには今回取り上げる2本以外に複数のモデルが存在し、私が把握しているだけでも9種類のバリエーションを確認している[注1]。最もポプラーなモデルは100mm F2.8と80mmF2.8である。レンズの先代はメイヤー・オプティックのダイアプラン(Diaplan)であるが、メイヤーは1968年にペンタコン人民公社に吸収され、それまでのメイヤーブランドは1971年以降にペンタコンブランドへと置き換わっている。ペンタコンAVはメイヤー時代にダイヤアプランとして生産していたものをペンタコン人民公社が名称を変えて生産したレンズであり、中身の設計はダイアプランと同一である。
ダイアプランはトリオプランと描写傾向がそっくりであるため、設計が同一であるかもしれないという憶測から注目されるようになった。その真偽については何も伝わっていないが、実際にダイアプラン100mm F2.8とトリオプラン100mm F2.8の描写を比較している記事があり、両者は発色傾向が異なるのみでボケ味や解像力、開放での柔らかい描写傾向などは見分けがつかない程よく似ている[文献2]。違いと言えばダイアプランは寒色系の強い現代的な発色傾向であるのに対し、トリオプランは暖色系にコケる傾向がある点で、この差はコーティングの種類が異なることに由来しているものと思われる。

注1:Pentcon AVとDiaplanには焦点距離の異なる複数のモデルが存在し、私が把握しているだけでも9種類(2.4/60, 2.8/80, 3.5/80 2.8/100, 3/100, 3.5/100, 3.5/140, 2.8/150, 4/200)を確認している。


PENTACON AV 100mm F2.8:構成は3群3枚のトリプレット, 今回もレンズヘッドのみを入手後、自分で改造しM52-M42ヘリコイド35-90mmに搭載した


PENTACON AV 140mm F3.5:構成は3群3枚のトリプレット, 灰色の部分はプロジェクターに据え付ける際に用いるペンタコンAV用の純正ヘリコイドである
入手の経緯
本品はレンズヘッドのみをeBay経由でドイツの業者から取り寄せ、自分で直進ヘリコイドに載せM42マウントに改造したレンズである。レンズヘッドの値段は100mmF2.8が13000円、140mm F3.5が8000円であった。はじめから改造済みの品を手に入れるにはNOCTOなどレンズの改造を専門にしている工房に相談するか、ヤフオクでこの種のレンズを定期的に出品しているセラーから買い取るのが国内での入手ルートである。改造済のレンズの場合、100mmF2.8で1本30000円~45000円程度が相場である。140mm F3.5の相場については取引履歴がどこにもないので不明であるが、レンズヘッドの価格や80mm F2.8の相場が20000~30000円であることを考慮すると、25000円~35000円あたりが妥当な値段と言えるだろう。100mmのモデルは元祖バブルボケレンズのトリオプランと同じ焦点距離であるため人気は高く、取引価格も他のモデルより高額に設定されている。

写真用レンズへの改造
両モデルともプロジェクター用レンズであるため、写真用レンズとして用いるには改造が必要である。100mmのモデルは鏡胴の前玉側(首根っこのあたり)にステップアップリング58-55mmとPETRIの55mm径フード(PETRI Φ55mm)をはめ、ステップアップリング55-52mmを介してM52-M42ヘリコイド(36-90mm)に搭載しM42レンズとして使用できるようにした。すこしオーバーインフなので、M42-Nikon Fアダプターを介してNikon Fに搭載した場合にも無限遠を拾ううことができた。
140mmの方はプロジェクターに据え付ける際に用いるペンタコンAV用の純正ヘリコイドがついていたので、これを有効利用している。末端部が58mmネジであることを利用し、58-52mステップアップリングを介してM52-M42直進ヘリコイドに搭載し、M42レンズとして使用できるようにした。



参考文献・サイト
[参考1] レンズの時間VOL2 玄光社(2016.1.30) ISBN978-4-7683-0693-2
[参考2] Markus Keinath - Soap Bubble Bokeh Lenses 
[参考3] 球面収差の過剰補正と2線ボケ,小倉磐夫著, 写真工業別冊 現代のカメラとレンズ技術 P.166;  球面収差と前景、背景のボケ味,小倉磐夫著, 写真工業別冊 現代のカメラとレンズ技術 P.171
[参考4] Kravtsov, Yu. A., A modification of the geometrical optics method: Radiofizika, 7 664-pp.673(1964a); Kravtsov, Yu. A., Asymptotic solutions of Maxwell’s equations near a caustic, Radiofizika, 7, pp.1049(1964b).
[参考5] Ludwig, D., Uniform asymptotic expansions at a caustic, Comm. Pure and Appl. Math., XIX 215-250(1966)


撮影テスト
両レンズとも口径が大きく、設計は3枚構成のトリプレット型である。背後の空間に点光源をとらえると比較的大きなバブルボケが発生する。また、中判6x7フォーマットを越える大きなイメージサークルをもつので、搭載するレンズヘッドにM42-M42ヘリコイドを用いたのでは、ヘリコイドの内壁面で強い反射がおこり、コントラストが低下してしまう。そこで、今回は一回り太いM52-M42ヘリコイドに搭載することにしてみた。するとコントラストが大分改善され、両レンズともシャープで発色の鮮やかな描写傾向を示すようになった。太いヘリコイドを使用するメリットについてはこちらの記事で解説している。
フレアは100mmよりも140mmの方が少なめで、140mmは近接域でもスッキリとしたヌケのよい描写である。その分、コントラストも140mmの方が若干よく、シャープでメリハリのある力強い写真が撮れる。口径比がF3.5と半段暗く、設計に無理がないためであろう。ペンタコンAVのF2.8のモデルに絞りがついていると仮定し、それを開放から半段絞った描写であると考えれば話ははやい。
バブルボケの発生原因は収差であることを忘れてはならない[文献3]。バブルボケはボケの輪郭部に光が集まることにより形成されるが、光の集積部(専門用語では火面と呼ばれている)を作り出しているのは球面収差やコマ収差である[文献4,5]。この種の収差はフレアを生み出す原因にもなるため、フレア量の大小はバブルボケの「ハッキリ度」を察知する指標にもなっている。ならば、半段絞った口径比をもつ140mmのモデルではバブルボケのハッキリ度も小さいであろうというのが三段論法の結論だ。しかし、実写で試してみた感触としては140mmのモデルにもバブルボケを発生させるレベルの残存収差はしっかり残っていた。バブルボケに興味はあるがソフトな描写は苦手という方には140mmのモデルをおすすめしたい。撮影時は半逆光の条件が必須となるので、バブルを引き立たせるには望遠レレンズ用の深いフードを装着し、ハレーション対策にしっかり取り組んでおくことがポイントになる。
 

PENTACON AV 100mm F2.8 + SONY A7
 
Pentacon AV 100mm F2.8 + sony A7(WB:晴天),  ポートレートでもこの通りに大きなバブルボケが出るのは、さすがに大口径レンズである
Pentacon AV 100mm F2.8 + sony A7(WB:晴天): ハイライト部はややフレアっぽいが、シャープネスの高さと発色の良さはMeyerのTrioplan 100mm F2.8の開放描写を超えているという印象をうける。ボケの輪郭部にかなりつよい光の集積がみられ、ハッキリとしたバブルボケを形成している
Pentacon AV 100mm F2.8 + sony A7(WB:晴天): 近接域ではモヤモヤとしたフレア纏うが、コントラストは十分である

Pentacon AV 100mm F2.8 + sony A7(WB:晴天): お気に入りの一枚。子供の世界だ


Pentacon AV 100mm F2.8 + sony A7(WB:晴天): 相場価格10万もする高価なトリオプラン100mmを購入するよりも、M52ヘリコイドに搭載しコントラストを改善させた本品の方が私には魅力的な商品にみえる





 Pentacon AV 100mm + Fujifilm GFX100S
PENTACON AV 100mm F2.8 + GFX100S(WB:日光)


PENTACON AV 100mm F2.8 + GFX100S(WB:日光)

PENTACON AV 100mm F2.8 + GFX100S(WB:日光)

PENTACON AV 100mm F2.8 + GFX100S(WB:日光)

PENTACON AV 140mm F3.5による作例
Pentacon AV 140mm F3.5+ sony A7(WB:晴天): この製品もや点光源を背後の空間に捉えることでバブルボケの出るレンズであることがわかった
Pentacon AV 140mm F3.5+sony A7(WB:晴天), 温調な写真が多いのは撮った時間帯が夕刻だったため。これまで本ブログで扱った口径比F2.8のモデルに比べると、フレアは出にくく、シャープネスやコントラストは明らかに高い
Pentacon AV 140mm F3.5+sony A7(WB:晴天); バブルボケだけがこのレンズの芸ではない。背後のボケは基本的に硬いので、うまく利用すれば形を留めた美しいボケ味になる
Pentacon AV 140mm F3.5+ sony A7(WB:晴天): 

Pentacon AV 140mmF3.5+sony A7(WB:晴天): 長焦点トリプレットというだけのことはあり、解像力は良好でボケも四隅まで乱れずに安定している



Pentacon AV140mm F3.5+sony A7(WB:晴天), ピントは真面目に合わせてはいないので、ご了承いただきたい。バブルボケはしっかり出ている

Pentacon AV 140mm F3.5+sony A7(WB:晴天), バブルボケとはボケ玉の輪郭に光の集積部のある独特のボケ方を指す。普通の玉ボケとは一線を画するものであることがわかる




2016/09/25

Hugo Meyer Doppel-Plasmat 12cm F4(Plasmatlinse 20cm F8 x2)



歴史の淀みを漂う珍レンズ達 part 1
ルドルフ博士の手でブラッシュアップされた
分離型ダゴール
Hugo Meyer Doppel-Plasmat (ドッペル・プラズマート) 
12cm F4 (Plasmatlinse 20cm F8 x2)
古典レンズ愛好家の知人からフーゴ・メイヤー(Hugo Meyer)社のドッペル・プラズマートを試写させていただく機会を得たので、軽くレポートすることにした。ドッペル・プラズマート[以下プラズマートと略称]のルーツは1903年にドイツのポツダムを本拠地としていたシュルツ・アンド・ビラーベック社(Schultz and Biller-beck) [以下SBB社]の設計士E.アルベルト(E.Arbeit)が、ダゴール(Dagor)の内側の張り合わせをはがし明るさを向上させたオイリプラン(Euryplan)であるとされている[1,2]。SBB社は協力関係にあったフーゴ・メイヤー社に1914年に買収され、これ以降のオイリプランはフーゴ・メイヤー社から供給されている[5]。オイリプランは1918年に同社のレンズ設計士パウル・ルドルフ(P.Rudolph)博士の手で改良(再設計)され、口径比をF4/F4.5まで明るくしたドッペル・プラズマートおよびザッツ・プラズマート(Satz Plasmat)を生み出す原型となった。なお、プラズマート発売後もオイリプランの供給は続き、同社の1936年と1938年のカタログにはオイリプランF6~F6.8とプラズーマートF4/F4.5のそれぞれを確認することができる[5,6]。プラズマートはルドルフの名声とともに人気を博し、実際にとても良く写るレンズであったが、第二次世界大戦後は供給が途絶えてしまった。大判撮影や複写・引き伸ばし撮影の分野ではそれなりに需要のあるレンズであったが、突然供給を打ち切ってしまった理由は伝わっておらず、メイヤー社のミステリーの一つとして海外の掲示板等では今も議論が絶えない。
DagorからDoppel-Plasmatへの構成図の変遷:左はダゴールF6.8(E.フーフ, 1882年)[4]、中央はオイリプランF6 (E.アルベルト, 1903年)[2]、右はドッペル・プラズマートF4(P.ルドルフ, 1918年)[3]の構成図(見取り図)。オイリプランはSBB社のカタログからではなくHugo-Meyer社のカタログ[5]からのトレーススケッチである。オイリプランとドッペル・プラズマートはダゴールの内側にある張り合わせを外し空気層を設けることで球面収差の膨らみ(輪帯球面収差)を劇的に抑えることに成功したレンズである



オイリプランをルーツとするプラズマート型レンズは写真の四隅まで解像力が良好なうえ、色ずれ(カラーフリンジ)を効果的に抑えることができ、広いイメージフォーマットの隅々までフィルムの性能を活かしきることが求められる大判撮影や中判撮影にも余裕で対応することのできる[7]。また、絞っても焦点移動が小さいため、引き伸ばし用レンズとしての適性にも富み、この分野ではワンランク上の高級モデル(テッサーの上位モデル)に使われることが多い。明るさはF4程度までのため高速シャッターで手持ちによる撮影を基本とする35mm判カメラの分野で広まることはなかったが、画質には定評があり、プロフェッショナル製品の分野では現在も活躍を続ける優れた設計構成として認知されている。同型構成(プラズマート型)のレンズとしてはツァイスのオルソメタール(Orthometal) F4.5、ポアイエ(Boyer)社のサファイア(Saphir) 《B》、ロシアのRF-240 (LOMO製)やルッサー・プラズマート(Russar-Plazmat)などが古くから知られており、現行レンズではシュナイダー社(Schneider)のコンポノンS F4とジンマー F5.6がある。
Doppel-Plasmat 12cm F4(前後群にPlasmatlinse 20cm F8を配置): フィルター径 34mm, 重量(実測) 225g, シャッター Compur #1, 絞り羽根 10枚, 絞り値 F4-F18.25, 構成 4群6枚, 推奨イメージフォーマットは3x4 inch




★参考文献
[1]Rudolf Kingslake, A History of the Photographic Lens, Academic Press(1989); 写真レンズの歴史 ルドルフ・キングスレーク(著) 雄倉保行(訳) 朝日ソノラマ(1999年)
[2] Euryplanの特許:DE Pat.135742(1903); UK Pat.2305(1903)
[3] Doppel-Plasmatの特許:DE Pat.310615(1918); UK Pat.135853(1918)
[4] Dagorの特許:DE Pat.74437(1892); US Pat.528155, UK Pat.23378(1892)
[5] A Catalogue of Photographic Lenses, Hugo Meyer & Co. (1936)
[6] The British Journal Almanac Advertisements (1938) pp.567
[7] レンズ設計の全て 辻定彦著 東海大学出版会

撮影テスト
プラズマートは柔らかい像の中にも芯があり、線の細い緻密な開放描写を持ち味とするレンズである。解像力は高く、大判で撮るとギッシリと詰まったきめの細かな写真になる。基本的に軟調系のレンズではあるが、ゴーストやハレーションが少ないため発色は濁らず、開放でのしっとり感と相まって、ポートレート撮影においても大きな力を発揮できる。絞るとスッキリとヌケのよいクリアな描写が得られ、コントラストも向上するが、階調が硬くなることはない。像面特性は良好で、ピント部、アウトフォーカス部とも四隅まで画質に安定感があるため、定格より一回り大きな大判イメージフォーマットにも余裕で対応することができる。そのぶん写りは平面的で立体感は乏しい。グルグルボケや放射ボケ、2線ボケ等の乱れは全く見られず、柔らかく上品なボケ味である。
このプラズマートの特徴について設計者ルドルフは「通常のレンズよりも被写界深度が深い」(つまりボケにくい)と述べており、キングスレークは著書[1]の中でそのことを真っ向から疑問視している。ルドルフが言いたかったのは像面が平坦なためにおこる立体感の欠如(ティルト・シフトを行う時のように像面が傾いたり曲がったりすると見かけ上では被写界深度が浅いと感じてしまうが今回はその逆のケース)だったのではないだろうか。

大判4x5フォーマットでの写真作例
メーカーが推奨するイメージフォーマットは3x4インチであるため大判4x5インチは一回り大きいが、実際に使ってみると四隅の像にも乱れはなく、安定感のある素晴らしい画質であることがわかる。イメージサークルに余裕がれば、もう一つ上の大判5x7フォーマットにも対応できそうな感触だ。
 
 CAMERA:  PaceMaker Speed Graphic
 FILM: FUJICOLOR Pro160NS(4x5 inch) 銀塩カラーネガ
  SCAN: EPSON GT-9700F フラットヘッドスキャナ
絞り: F6.3, 大判4x5フォーマット(Fujifilm Pro160NS 銀塩カラーネガ), Camera: Pacemaker Speed Graphic, Scannar: EPSON GT-9700F: 軟調で緻密、濁りのない発色が美しく、とても好きな階調描写だ。強い日差しの下でも階調が硬くなることはない。画質の平坦性が高く絵画的な描写傾向はこのレンズの大きな特徴である

中判6x6フォーマットでの写真作例
中判6x6フォーマットはメーカーの推奨する規格よりも小さなイメージフォーマットであるが、迷い光による写真画質への影響はみられず、中判カメラでも無理なく使えそうだ。
CAMERA: Bronica S2
FILM:  FUJICOLOR Pro160NS(4x5inch) 銀塩カラーネガ
F4(開放), 中判6x6フォーマット(Fujifilm Pro160NS 銀塩カラーネガ): 開放ではしっとり感の漂う上品な描写で、ポートレート撮影でも十分に通用する。背後のボケはとても美しい。セコニックの露出計を娘に奪われ、仕方なくスマートフォンの露出計ソフトでシャッタースピードを決定した

F8(開放), 中判6x6フォーマット(Fujifilm Pro160NS 銀塩カラーネガ): 絞ればコントラストは向上し、スッキリとヌケのよい描写だ。四隅まで画質の均一性が高い